Harvey Aluminum Special というクルマ

2011.08.01スロット・レーシング

 “Harvey Aluminum Special”という単語に反応できる方は相当のモータースポーツ・ヒストリアンかも知れません。或いは、1960年代のダイキャスト・ミニチュアカーにお詳しい方かも。とい言うのも、この“Harvey Aluminum Special(ハーベイ・アルミニュウム・スペシャル)”は、1960年代初頭にミッキー・トンプソンが手懸けたインディカーで、2世代存在するのですが、2世代目の同車種はかつてフランスのミニチュアカー・メーカー、『ソリド』がモデル化して日本でも正規輸入販売されていたからです。

 ミドシップのインディカーでありながら極端なワイド・アンド・ローで、他に類が無いボディ・フォルムは非常に個性的です。それゆえにソリドの目にも止まったのでしょうが、実はこのクルマ、戦績は全くもってパッとしなかったにも関わらず、かつてのスロットカー世界ではコアな人気車種の一つなのです。このニュアンスは、ビル・トーマスのチータとよく似ています。つまり、実車の戦績と関係なく、スロットカーとして人気が高いという意味です。

 但し、スロットカーにおけるチータ人気には当時のCOX製チータのモデルカーとしてのデキの良さが大いに貢献していると思いますが、Harveyの場合は些か事情が異なり、前述のとおりワイド・アンド・ローのフォルムがスロットカーに持って来いだった、ということなのではないかと推測しています。

 画像は当時プラモデル・メーカーのamtが展開していたスロットカー・ブランド“Dynamic”製 Harvey Aluminum Special です。26Dモーターを積んでいますので、かなりのパフォーマンスを期待できそうなのですが、リアのスポンジタイヤがほぼダメになっており、まともに走ってくれません。このサイズのスポンジ・タイヤ、しかもグレーを探すのは大変そうなので、しばしこのままのオリジナル状態を目で楽しみ、決心がついたらスポンジを貼り換えてパフォーマンスを追求しようと思っています。


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