シュコーのポルシェ914
2011.08.04ヴィンテージ・ミニチュアカー
VWビートルとの関係性ゆえか、タルガトップという開放的なスタイルゆえか、『ポルシェ914』は、なんとなく西海岸っぽいドイツ車ですよね。高価な911に対して安価なエントリーモデルとしての立ち位置自体が、ちょっと脱力していて、不良っぽい。すなわちイカしている、という感じもするかな。
更に実物は今や殆ど東京でも見かけないクルマだけに、『ミニカーが嬉しいランキング(?)』の上位車種の1つとも言えましょう。実際、少し前にマッチボックスから登場した折も私の周囲のコアなマニア(変態ともいう……)達は大フィーバーでした。
そんなイカした(恥ずかしい……)914の当時モノのミニカーと言えば、このシュコーのモデルが懐かしいですね。スケールは1/64程度で、全長5cm足らずの小さなサイズですが、キレ味の鋭さは見事。実車のムードが巧みに凝縮されています。そしてこのシリーズと言えば開閉できるドアのチリの合いっぷりが語り草。いにしえのドイツ製玩具の高精度クオリティを感じ取れます。
ちなみにこのシリーズの914には、914Sと914/6がありますが、金型は全く共通で、品番と車種名は両方共、シャシーに刻印されています。ボディ色とプラスチック・ケースに封入されたペーパーに印刷されている車種名以外には差異が認められません。そんなワケで私自身、この写真の個体が914Sなのか、914/6なのか厳密には解かっていないのでありました。