京商 Dslot43 発表会にて

2011.08.01スロット・レーシング

 一昨日21日の夕方、厚木の京商さんにて1/43スケールのスロットカー、Dslotの国内プレス向け発表会が催されましたので、お邪魔してきました。

 このDslot43、既に2月のニュールンベルグ・トイフェアで発表された折り、流石にスモール・スケール・スロットカーの本場、ヨーロッパの関係者が多かったためかとも思いますが、かなり評判が良かったそうです。

 ヨーロッパのスロットカーと言えば、イギリスの老舗『スケーレクストリック』を筆頭に、1950年代末から1/32が主流となっておりますが、ドイツの老舗『カレラ』等も1/43を出しておりますので、注目されたのでしょう。

 しかも1/32スケール未満で、所謂HO以外のスロットカーと言うことになりますと、ホビーアイテムと言うよりも、ぐっと玩具に近いものが多かったのですが、Dslot43は、非常に凝った機構を備えた本格的なホビーアイテムです。

 というのも、Dslot43のシャシーの基本となっているのは、京商が同じ1/43スケールで展開しているR/Cカーのコンポーネンツだからです。そもそもR/Cカーの世界では京商のテクノロジーは世界一。それが小さな1/43スケール・モデルに投入されているのだから、これはスロットカーフリークなら、とにかく体験するべきです。

 で、当日はゲストのお歴々がお遊びになった後、我々プレスも少し遊ばせて頂けたのですが、率直に車輛のポテンシャルは高いと感じました。しかも流石に1/43ミニカー界を席巻する京商だけあって、スケールモデルとしてのデキも素晴らしいです。カッコいい!

 ただ、用意されていたコントローラーがスペインのNINCO製で、トリガーが無用に重いタイプだったので、私の技術では繊細な挙動を感じ取れるところまでは行きませんでした。

 微妙な操作が可能なコントローラーであれば、かなりハイレベルな楽しみ方ができるのでは、と思いました。

 しかし『レベルが上がれば上がるほど門戸が狭くなる』のがホビー業界の定説ですので、インフラを含めて落としどころを何処にするのか、が京商さんのセンスの見せどころではないでしょうか。


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